「いろんな国に行きたいー100ヶ国をめざして」

「いろんな国に行きたいー100ヶ国をめざして」          西村 晴道 


 最初の海外旅行は、大学卒業時1970年3月の返還前沖縄です。
住友建設時代担当していたグランドホテル浜松の当時の戸田和夫社長は、いつも海外のすごい話を身振り手振りを交えて話してくれました。ついに1979年10月、アメリカのホテル視察に同行するチャンスを得ました。「西村、ここのロビーになぜ水の音があるのか?」「なぜレストランは薄暗いのか?」など、現地で教わったことは忘れられません。

 そのはずみで海外への願望が高まり住友建設を辞め、家族を日本において単身1983年10月アメリカへ旅立ちました。ミネソタ州のソービック建築事務所で2ヶ月、その後1カ月アメリカ国内を回りました。冬の中西部ミネソタ、ノースフィールドではマイナス40度のスノーストームに遭い、南のフロリダでは泳ぎ、アメリカの広大さを実感しました。
 帰国後1984年2月に建築設計事務所を開設し、現在に至っています。

 昨年2019年で海外の旅は83ヶ国となり、現在はコロナでストップです。
建築を訪ねる旅のきっかけは、ジュネーブ在住の岸井敏牧師夫妻と私と妻の4人で、1999年と2003年の2度にわたる「スイス一周建築ツアー」をしたことです。先生にはあらかじめ見たい建物、教会、有名建築家の作品を選択して資料を送り、車を運転してガイドしていただきました。

 その後毎年3~4回、教会・ホテル・レストラン・街並みを主に個人視察を続けています。私はまず建築物の外観から内観へと、遠くから近くからくまなく写真とビデオを撮り、その間に妻は案内人の説明を聞き、メモを取ります。こうして撮影した写真をもとに2008年5月に写真集「世界のモダンな教会堂をたずねて」を出版しました。

その後、各国の視察をYouTubeに載せました。そして今年から電子書籍(Amazon Kindle)写真集出版に取りかかり、アゼルバイジャン共和国バクー上・下、キューバ上を終えました。改めて動画・写真上で再び旅を愉しんでおります。もしよろしければご覧ください。